微弱電流治療(マイクロカレント)
マイクロカレント療法とはマイクロアンペアレベル(微弱電流)を用いた治療法で微弱電流の電気刺激は、細胞へ直接電気刺激を与えるが、筋肉の収縮を伴わないで、ほぼ無感覚のことが多い。筋肉は外傷を受けると「防御反応」として収縮する。筋肉が収縮することにより血流が減少し、細胞に到達する。酸素の量と栄養物が減少する。さらに筋肉の収縮が、緊張作用によっても生じるため代謝老廃物が増大する。
つまり、筋肉が外傷を受けるとATP(アデノシン三リン酸)が減少し、「ナトリュウムポンプ」が破壊され、代謝老廃物が増加するため、人間は苦痛として感じる。しかし、傷ついた組織でATPが増加すると、「膜輸送」が活発になり、細胞内へ栄養物が流入する。老廃物は細胞外へ流出し、リンパ→血液を経由して腎臓へ送られ尿として排出されるよう促すのである。つまり微弱電流の作用はATPを補給しイオンの膜輸送を高め、タンパク質の合成を促すことである。細胞活動を通常の3~4倍の速度に活性化させ、さらにリンパの流れを促進させる。これにより老廃物を急速に排出させることが十分可能となる。